世界で初めて豚の心臓を移植した男性が死亡、前科もあったことが判明、神の采配か

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殺人未遂の前科があることが判明

日本テレビの仰天ニュースでも放送された、世界で初めて豚の心臓を移植されたアメリカ人男性、デイヴィッド・ベネットさん(57)が、3月8日に死亡したとのこと。

メリーランド大学で2022年1月に手術をし、経過は良好だったものの、数日前に容体が悪化した。

この豚の心臓は、人間の体に拒絶反応が起きないように遺伝子操作された心臓で、死亡した原因は今病院が調査中であるとのこと。

ベネットさんは、心不全と不整脈を抱えており、従来の心臓移植には適しないとされ、リスクがあることを本人の同意のもと、食品医薬局が緊急的に承認し、実験的手術が施された。

メリーランド大学医学部の外科教授で、心臓異種移植プログラムの科学部長を務めるムハンマド・M・モウヒディン教授は、「免疫系が適切に抑制されている間、ブタの心臓がうまく機能していたことが分かった。我々は引き続き楽観的であり、将来の臨床試験で作業を継続する予定だ。」と述べた、とワシントンポスト紙が伝えた。

ちなみに、この男性には前科があり、過去に殺人未遂で懲役10年の刑を言い渡されていた。

刑務所に入り罪を償ったものの、刃物で刺された被害男性は車いす生活を余儀なくされ、2007年に脳卒中でなくなっていた。

この経緯が手術の後から分かり、移植には物議を醸していた。

情報が色々多いこのニュースは、まるで映画のストーリーの様に、何かと考えさせられる。

被害者の家族は、手術を受けた話題の男性が元犯人だと知ってから、強い怒りを抱いていたそうだ。

その被害者の思いが届いたかどうかは分からないが、はからずもこういった結果になってしまった。

まるで、手塚治虫のブラックジャックの話のような、何か人間の因果というか、業というか、余韻を感じるニュースである。

前科があったと言っても、刑務所で償っていて、犯人にも子供がいて、事件の後は普通の人生を送っていた。

しかし、被害者家族が怒りを覚えているんだから、それはちゃんと被害者と向き合う、ということはしていなかったのかもしれない。

それでも、世界で初めての実験に応じた、ということは、それ自体が、被害者を含めた人類に対する償いの一つであるとも考えられる。

現代科学ではまだ追いつけない領域

豚の心臓を移植する、という研究自体に、そもそもそういう事態に陥らないための生活習慣病などの予防にお金をつぎ込むべきだ、という一部の科学者からの批判があるらしい。

そうはいっても、10万人以上が全米の移植待機リストに載り、移植を待っていて、毎日17人も亡くなっているらしいから、研究を進めたい、という医者たちの気持ちは分かる。

生活習慣病で心臓移植が必要になった人以外に、先天的な疾患でそうなっている人もたくさんいるだろうと思う。

しかし、原因が不明である、ということが非常に怖い。

いくら遺伝子操作をしていたとしても、何か人間の現代科学ではまだ解明できない謎が、そこに秘められているような気がする。

神が許さない、と言うとオカルト的だが。

豚を犠牲にするのはどうなのか、という倫理的な観点からの批判は、それは今に始まったことではない、とは思う。

人間は、未だに豚を含めた家畜をこれからも食べ続ける訳で、その移植だけ豚を犠牲にしなかったからといって、豚たちの命が減る根本な解決にはならない。

だから何をやってもいいという訳ではないが、今は豚たちに心から感謝して、助けてもらえばいいと思う。

いずれ、人間の代替の臓器や人口肉が全て研究室で作れるようになるまで、お世話にならざるを得ない。

メリーランド大学の人達は楽観的であるとは言っているが、そこは原因をちゃんと突き止めて欲しい。

もし本当にうまくいけば、助かる人たちが劇的に増えるだろうから。

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