佐々木朗希VS球審~球審を憧れの職業にすればいい

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佐々木朗希VS球審

日本のプロ野球が開幕して早くも、新人投手で、高校時代から注目されていたロッテの佐々木朗希選手が、2022年4月10日のオリックス戦で史上最年少の完全試合を達成した。

その後の試合でも、8イニングまで完全試合、52人連続凡退を続けるなど大活躍している佐々木選手だが、4月24日のオリックス戦で、投球後に球審に詰め寄られる、という珍事が起きた。

この日、佐々木の投げるストライクの球は、ボールとして白井球審に判断されることが多く、佐々木は不満があったようで、2回2アウト1塁、カウント0-2で追い込んだ後の3球目がボール判定された時、苦笑いする様な表情が顔に出てしまう。

キャッチャーの後ろにいる白井球審がそれを見て、マウンドにいる佐々木に向かって歩いていき、怒った様子で何かを言い、キャッチャーの松川もそれをいち早くキャッチし、止めに入った。

松川に対しても球審は何かを強い口調で言っていた。

佐々木が悪いことをしたのかな、と思ったが、ただ、佐々木の態度が気に食わないだけだったようだ。

しょうもない、実にしょうもない怒りだと思った。

球審って、メジャーも含めて、基本的に間違いだらけだ。

正しい判定をするのが仕事だから、間違いが目立つのはやむを得ないが。

メジャーではカウボーイ・ジョーことジョー・ウエストという、間違いの多いベテランおじいさん球審がいて、ボールでも平気でストライクにするし、仲良くなったりしてうまくやって、機嫌を損ねないようにしないといけない。

大谷も去年(2021年)、自分で球審よりも早くボールだと判断して、フォアボールだから1塁に歩いていこうとしたら、ストライクにされた、ということがあった。

それは、大谷が間違えたのではなく、大谷が勝手に判断したことが気に食わなかったんじゃないか、見せしめである、とアメリカメディアでは言われている。

球審によって、正確な判断をする人もいれば、ストライクゾーンが狭い人もいて、そこは人によってばらばらという、非常に曖昧なシステムを野球は取り入れている。

必ずしも嫌がらせをしている訳ではなくて、ただちゃんと判断できていない、ということが多いんだろうとは思うが。

むしろ、引いた映像で見ている方が、ストライクゾーンも表示されてはっきりわかるのに、キャッチャーの後ろの球審自体いるのか、とさえ思う。

それでも、現行のルールでは球審がいるから仕方ないが、この試合でも、正しい球筋の判断出来ていないから、ピッチャーは不満がたまるのは当たり前だ。

それなのに、不満を態度に出したから詰め寄る、というのは、そっちがまずは何をやっているのか、と思う。

球審は自分に自信がなかった

なぜ怒ったのか、この球審は、自分の判断に自信がなかったんだと思う。

自分でも、もしかしたらストライクだったかな、俺が悪いのかな?という判断がはっきりと付いていない状態だったから、佐々木の態度で激高したんだろう。

自分に自信がないのは自分の責任で、これは、人として良い反面教師でもある。

もし、自信があれば、こいつの態度しょうもないな、と笑ってやり過ごせるはずだと思う。

仮に佐々木の態度に腹が立っても、より自分のカウントに自信を持って、気合の入った声で強くカウントしていく、ということになると思う。

佐々木は、球審が歩いて来るのに気づいていない感じだったし、そんなに悪気はない、若いから思ったことを顔に出してしまうだけなんだと思う。

それは、決して良い方に転ぶとは限らないから、はらわたが煮えくり返っていても、すました顔をしている方が相手と対峙するのに有利な事もあるだろうから、そこはどっちにも出来るように、自分で操っていくべきではあると思う。

バッターからしたら、むしろ、今のは完全にストライクなのにボールでカウントされても、平然としているピッチャーの方がよほど怖いと思う。

不満を顔に出してもいいが、それはスポーツマンとしてどうなのか、などという道徳的なうわべの批判よりも、そうしていたら心が読めるから勝ちづらくなる、と考えるべきである。

喜怒哀楽が丸出しな人間は、見ていて面白いが、それが勝てるとは限らない。

だから、そこは勝つためにあえてポーカーフェイスにする、という人間的な深みを佐々木は身に付けていく必要はあると思う。

高木豊は、「キャッチャーが、ちょっと低かったですかね、みたいに球審に語り掛けていくと良い。顔を向けると抗議になるから、前を向いたまま、(優しいニュアンスで)話をしていくと良い。」と言っていた。

このシステムが変えられないなら、確かにもうそうしていく方がいい、というかそれしかない。

球審という、時に理不尽な自然現象を、いかにコントロールしていくか、ということも勝利するための必要な要素かもしれない。

奇しくも、メジャーリーグで4月25日、エンゼルスVSガーディアンズ戦で、大谷が球審のきわどい判定に不満を示す場面があった。

大谷の第一打席で、3ボール1ストライクから、大谷がボールと判断した球がストライクになり、さらに2ストライクからボール球にハーフスイングしてフォアボールになったと大谷は判断したが、球審はスイングしたと判断し、三振とされた。

ハーフスイング、ということ自体きわどい行為だが、あれはハーフスイングであると思う。

そもそもそんなに判断しづらいなら、ハーフスイングはなしにしてしまえばいい。

その試合を解説していた岡島秀樹は、「ああいう仕草はしない方がいい、大谷は投手もやるから、投球時においても不利になり得る。ストライクかあ、くらいに思ってる方が良くて、審判を味方にしなければいけない。」と言っていた。

岡島はレッドソックス時代に、球審を味方につけろ、ということを再三ブルペンから言われていたらしい。

なるほど、そうやって変えられないものを受け入れ、先を考えていく、というのは人間として成熟した考えで、尊敬に値する行為である。

球審はなくなる瀬戸際かも

だけどそれは、間違いをなくしていこうぜ、という球審側の不断の努力が、大前提としてなければいけないとも思う。

1年終わって、球審が集まって全部見返し、これは明らかに誤審であり、A球審は誤審が5回、B球審は10回で、残念ながらB球審は来年出場できない、という様なことをやっていかなければいけないと思う。

もうやってるのかな?

誤審が多い球審には球筋を判断する研修があり、球審は全員厳しい球筋テストに毎年合格しなければ試合には出れない、ということをやればいい。

もし既にやってるなら、全然足りない、もっともっと厳しくしないといけない。

プロ野球選手も生活が懸かっている訳だから、球審もそれくらいやるべきだし、厳しくする分、球審の給料も野球選手並みに上げるべきだと思う。

そうしたら、審判、という職業にも夢があるし、なりたい職業に上がってくるかもしれない。

故障でプロを断念した元凄腕のピッチャーが球審になったり、辞めた野球選手の仕事先としてすそ野も広がる気がするし、新たなドラマが生まれて、面白くなるとも思う。

確かに、時に球審の理不尽な判定が劇的なドラマを生むのは事実で、理不尽要素は少なからずあってもいいとは思う。

急に雨が降り始めた、急に日差しや風が強くなってフライが取れなくなった、などと同じと考えれば。

しかし、球審側が努力もせずに、そういう要素もゲームを面白くする要素だ、とそっち側が言うのは違う。

この球審の問題は、メジャーでも日本でも、いつまでも存在するブラックボックスで、なぜかずっと放置されている。

一番良いのは、球審側で自浄作用が働くシステムを作り、球筋判定の目視の精度を上げていく、それを日本野球機構が前面にバックアップして、球審の待遇改善もしていく。

もし、それが出来ないなら、やらないなら、もう球審は一切なくして、間違いのないコンピューターの球筋判定のみでやっていく、ということになってしまう。

無人レジがどんどん進んできているこのIT時代に、いつまでも胸を張って、俺の言うことを聞かなけばダメだ、などと言う態度を球審側は取っている場合ではない。

なくなる時は、仕事でも会社でもすぐになくなってしまう。

今その瀬戸際にいるんだから、球審側は必死で、どう改善していくか、精度を上げていくか、に邁進するべきだ。

私は、理想としては、精度が高い判定が出来る人間にやって欲しい。

その方が、単に人道的なだけでなく、上述した様に、審判という職業が見直され、憧れの職業になれば、野球というゲーム自体の面白さがさらに上がると思うからだ。

そこを改善しないなら、もうパッとコンピューター判定に任せてしまえばいい。

今は、もう今まで当たり前だとされていたことを考え直す時期に、野球というスポーツもどっぷり入っているんだろうと思う。

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