人の気持ちを逆なでするだけの石丸の選挙後のインタビュー
2024年7月7日の東京都知事選で石丸候補が2位の大躍進をしたが、その後の地上波の選挙特番での石丸の受け答えにはガッカリした。
石丸はまだ若いが、気概があり、理不尽に屈さない雰囲気があり、政治を変えてくれそうな候補だと思っていたが、インタビューを見て見事にぶち壊された。
自分は石丸が悪くないと思って投票してしまったがゆえに、あの態度の悪い受け答えにはめちゃくちゃ腹が立った。
あんな人間だと分かっていれば、絶対に投票しなかっただろう。
事前に見抜けなかった自分がなんとも不甲斐ない。
選挙後に、こんなにモヤモヤさせられた候補者は彼を除いて他にいない。
ある意味で色々考えさせられる良いキッカケになった。
やっぱり話し方って重要なんだなと、これ以上ない良い反面教師だ。
人は話し方が9割などという本もあるが、自分は10割、もしくは12割かそれ以上だと思う。
なぜ彼の話し方が腹が立つのか考えていきたい。
常に人を小馬鹿にした未熟な態度
まず、あんなに人を小馬鹿にした態度で接する人間は、絶対信用できないし、どんな仕事をしてもダメだと思ってしまう。
安芸高田市長で結果を出したらしいが、じゃあもっとまともな人だったらもっと結果を出せたんじゃないかと思ってしまう。
仮に部下が上司である石丸に何かを相談した時、あの態度を取られたら、もう二度としゃべらないでおこうと思って、よほど重要なこと以外は言わないないようにしようと思うだろう。
あの態度を取る上司が上にいることで、職場には透明性はなくなる。
彼は、デフォルトで、半笑いでどういうことですか?とさも質問がおかしいかのように聞き返す、人の気持ちを逆なでするだけの中身のない振る舞いが癖になってしまっている。
本当に誰が聞いても訳の分からない、意味不明なことに対してならまだ分かるが、見てる第三者は普通に理解できることにまでやってしまっているので致命的だ。
わざとやっていると言うのかもしれないが、こんなマイナスの印象を与えるわざとなんてやってはいけない。
どれほどマイナスであるか、自分の見え方が分かっていないんだと思う。
政策を考えることはできても、会話の仕方は素人なんだろう。
この手法は体の良いすり替えで、自分がどう答えて良いのか分からない時にも使えてしまうので、卑怯この上ない答え方だ。
全部質問がおかしいから答えられない、としてしまえば何も言わなくてすむから楽だろう。
実際、まともに答えている時も、さほど大したことは言っていない。
このやり方を使えば、中身がすっからかんでも誤魔化すことができる。
もし質問が稚拙だと感じるならば、ハッキリとそう言い、そういう聞き方はやめてほしい、こう聞いてほしいと教えてあげれば良い。
そうしているまともな良い場面も見たことがあるが、今回の選挙後のインタビューではマイナスの方が大きい。
その時点で、人格者にはほど遠い。
確かに、マスコミも漠然とただどうですか?今の気持ちは?というのは芸がないのは分かる。
しかし、そう感じたらその場で真っ向からそう言い、対決すれば良い。
それをせずに、半笑いでハッキリと言わずに小馬鹿にした態度を取り続け、薄い嫌味を言うだけなんて、未熟な子供のようだ。
彼が小学生ならかわいいけど。
損してるのは自分で、せっかくネットよりもたくさんの人に見てもらえる場なのに、何もうまく利用できていない。
女子供にも容赦しないみたいなことを言っていたらしいが、コメンテーターのアイドルにはきつく、「それは間違っている」と言っていたくせに、宮根には嫌味を言う程度、古市には質問をはぐらかす程度にしか攻撃していなかった。
女子供に「しか」容赦しない、の間違いじゃないのか?
容赦しないでその程度か、というのもある。
NHKの記者が、敗因は何ですか?と聞いて、「マスコミが当初自分のことを報道しなかったから」と言い放ち、支援者から拍手喝采、「まあまあまあ、切られると分かって聞いてきたんだから、認めてあげましょうよ」と支援者なだめていた。
支援者も含め、丸ごと気持ちの悪い集団だなと思った。
変なカルト宗教のドキュメントを見てるのかと思った。
もし彼が本気でマスコミのせいで選挙に落ちたと思っているなら、負け犬の遠吠え甚だしく、あまりにダサすぎる。
当初報道されなかったって何日間?
3日?5日?1週間?
いずれにせよ、こっちとしては、彼についてもそこそこ報道されている感覚で、それで落ちたんだから、明らかに彼の力不足だろう。
選挙期間中彼の顔にはモザイクがかかり、写真も動画も主義主張も1秒も報道されずに抹殺されたなら、この理由は当てはまるが、全くそうではない。
蓮舫は彼よりたくさん報道されていたかもしれないが、得票数は石丸より下じゃないか。
蓮舫と同じくらい報じられていたとしても、石丸が受かっていたとは思えない。
それなのに、このNHKに対するインタビューで、自分が選挙期間中のマスコミの悪を「切った」つもりでいるのは、単純におバカさんなんじゃないか?
これが、仮に彼なりの冗談だとしても、それはそれでユーモアセンスがまるでない。
人のせいにすんな、と自分の頭をはたいてくれるツッコミを横に置いておかねばならない。
しかし、冗談などではなく、石丸も、支援者も本気でマスコミのせいで落ちたと主張しているように見えるので、呆れてしまう。
善意には善意で、悪意には悪意で…というポリシーの破綻
彼は、善意には善意で、悪意には悪意で返すなどと主張していたらしいが、その判断も出来ていない。
2位で手応えあったんじゃないですか?新しい風を吹かせたと思いますが、どうですか?という質問は、明らかに善意で聞いてるだろう。
そんな質問者たちに対しても、鼻で笑いながら、新しい風とは何を想定していたのか?手応えも別にない、などと答えるのは、善意に悪意で返していて、悪としても弱すぎる。
悪意には悪意で…という自分のポリシーすらグズグズで、相手は深手を追う訳でもなく、ただ嫌な人だった、という印象が残るだけ。
ミスターサンデーでは、宮根に、手応えもない、なんとも思っていない、と言っていたのに、泉房穂や橋本弁護士が話を聞いていったら、行き場のない有権者の受け皿になれて良かった、と言っていた。
実は手応えがあって良かったと思ってるのに、思い切り嘘をついてるじゃないか。
なぜ最初に嘘をついたのか、意味不明だ。
特に悪意がなかった宮根の質問に、彼の言う「悪意」、実際はただの薄い嫌味を交ぜた嘘を言い、泉や橋本には手の平を返して、手応えがあって良かった、と本当のことを言ってしまった。
悪としての一貫性もなければ、彼の言う悪意に嘘をつくことも含まれているとしたらおバカさんだ。
「だから何とも思ってないって言ってるじゃないですか?なぜ何回も言わせるんですか?」と、一貫してなぜ泉や橋本にも責め続けない?
実は手応えがあったことをバラしてどうする。
何がやりたいのか、不信感しか抱かせない、めちゃくちゃな答え方だ。
理解力の低さが攻撃とごっちゃになっている
石丸とインタビュアーとのやり取りを聞いていて、単純に彼が普通の人よりも文脈の理解力がないと思われる場面もあった。
社会学者の古市とのやり取りで、政治屋と石丸氏は何が違うのか?というのを古市が何回も聞いているのに、一向に理解せず、質問がまとまってないから答えられない、と何も回答せずに終わってしまったのは分かりやすい例だ。
確かに、古市の質問の前には、政治屋の定義を石丸に別のインタビュアーが聞いていたが、だからといって混乱した、というのはただの言い訳で、石丸の会話における理解力の低さが露呈したに過ぎない。
古市は何回も理解できるように言い直していて、普通はすぐに理解できることだ。
古市も古市で、石丸がようやく、相違点を聞いてるということでよろしいですか?と質問を遅ればせながら理解したところで、そうです!と強く言うべきだった。
古市が返事しないもんだから、やっぱり分からない、という逃げを石丸に与えてしまった。
しかし、その古市の振る舞いを考慮しても、あまりに理解力がなさすぎる。
きっと、政治屋の定義を自分が言い、自分が政治屋では洒落にならない、と答えたことで、もう古市の質問には答え済みだと勘違いしたのかもしれない。
しかし、洒落にならない、では足りないから、具体的にどう違うのか?ということを古市が聞いているのは明白だ。
古市に対して悪意を持ってはぐらかしていた訳ではなく、ただ文脈を理解できなかった、としたら、悪意には悪意を持って…という彼のポリシーからは大きく外れた致命的なミスだ。
仮に、政治屋と自分の違いを説明するのが難しく、無意識的にはぐらかす方向にいってしまったとしても、それは卑怯で、真っ向から答えるべきだ。
これをメディアがまともな質問をしないからメディアが悪い、マスゴミだなどというのはあまりに馬鹿馬鹿しい。
この人は、メディアが変な質問をしてくるのか、自分に理解力がないのか、ということを正確に天秤にかけられていないんじゃないか?
自分の理解力のなさも含め、答えられないことを人のせいにすり替えてしまっている。
ただ、本当に質問する側が間違っていて、石丸が合っている時もあるのでたちが悪い。
そこはごっちゃになって本人も訳が分からなくなるんだと思う。
そんな石丸の良し悪しを一つ一つ判断せず、全面的に支援する、という姿勢の支援者は、カルト宗教の信者のようだ。
このシーンを見て、メディアが悪い、石丸よくやった、と言っている人間がいっぱいいることも吐き気がする。
普通、あの日テレのスタジオにいる人間達の様に、石丸さん結局答えてくれなかったな、と思われてもしょうがない。
聞く側が頭が悪いから、石丸がかわいそう?
一生言ってれば良い。
メディアがバカだとしたら、そのバカなメディアを圧倒できなかった石丸のボロ負けだ。
石丸さん、サブウェイ注文できるかな?という芸人のコメントに対して、それくらいできるわ、とホリエモンが怒っていたけど、石丸がそう思われてもしょうがない。
そう思われてもしょうがないことを犠牲にしてまで、すごいメッセージを彼は伝えた訳でもないので、結果的に醜態をさらしただけだ。
ホリエモンも、同じくしゃべり方に難がある似た者同士だから、擁護したくなっちゃうのは分かる。
京大とか東大に通うと人と会話できなくなるのか?
いや、そんなことはない、ちゃんとしゃべれる人もたくさんいるから、関係ないか。
もし古市の質問にちゃんと返すとしたら、
「さっき言った定義からは全部外れているので私は政治屋ではない。これ以上は説明の仕様がない。もしそれでも政治屋と思うならそれはあなたの自由です。ご自身で判断してください。」とか、
「私がいくら政治屋ではないと言っても立候補している以上説得力がありません。それは私の口で証明することではなく、有権者が判断することです。」とか、
「私も政治屋です。政治屋を壊す政治屋、デビルマンみたいなもんです。」とか、まともな言い方でちゃんと答えれば株は上がったし、色々腕の見せ所だったんじゃないか?
むしろ、古市が負けた、となる。
そもそも何を聞いてるのか理解できないなら、もうそれまでの人間だったということ。
どんな質問にも小馬鹿にせず受け止め、質問がおかしいならおかしいとしっかりと伝え、嫌なことを言われても意に返さずサラッと上回ることを言って包んでしまう、そんな政治家が見たいのに、彼の言動はほど遠い。
悪意には悪意を持って、善意には善意を持って返す、と言っていたポリシーもぐちゃぐちゃ、基本ずっと彼の言う悪意で返しているし、悪意というのも薄い嫌味程度で、メディアに冷や汗をかかせて圧倒する強いメッセージにはほど遠く、時には理解力が極端になく、人によって態度を変えて嘘をついてしまう時もある。
こんな人間に誰が国を任すんだ?
彼は、きっと悪い人間ではなく、今の重鎮政治家よりもよほど国を変えられるポテンシャル自体は秘めているだろう。
それは今の政治家がひどすぎるから、ということもあるが。
しかし、演説や一人しゃべり自体は良いのに、人との会話でここまで印象がマイナスにひっくり返った人間は見たことがない。
しゃべり方を根本から改善しない限り、彼に良い未来は待っていないと思う。
しかし、しゃべり方は、考え方と直結している訳で、それを改善するのは至難の業だろう。
41歳という年齢はまだ若いとも言えるが、ここまで頑固に固まった頭を今から改善するのは、自覚がなければ無理だが、彼に自覚はなさそうだ。
ある意味で思い切り騙された訳で、彼のおかげで良い勉強になった。
やはり、一人でしゃべるよりも、誰かとの会話の方がよりその人の人間性が出るし、重要なんだ、と再認識させられた。
石丸の手の平で世論が踊らされているという詭弁
今回の選挙後の石丸のインタビュー対応を受けて、賛否両論も石丸の手の上で踊っているだけで、石丸の意図通りである、と言っている人がいるが、全くそうではないと思う。
確かに彼の物言いで彼に世間の注目が集まり、自分も考えさせられはした。
しかし、それは裏笑い的な意味合いで注目を集めているに過ぎず、それこそ彼の言葉を借りれば些末なものだ。
もし彼がインタビューでまともな受け答えを出来ていれば、今の賛否ある反響とは比べ物にならないくらい、次世代の理想的な政治家候補として、中身のある良い盛り上がりを選挙後にも世間に巻き起こすことが出来たとはずだ思う。
今は、変なやつが出てきた、という注目の集め方なので、みんながキラキラした目で期待する注目の仕方にはほど遠い。
わざと印象を悪くした、意図通りと言われたところで、じゃあそうしない方が良かった、としか言えない。
彼は、選挙でせっかく盛り上げた良い石丸像を、そのまま育てる事が出来ずに自分で壊してしまった。
でも元々そういう人間じゃなかったのでしょうがない、たまたま選挙では良く見えていただけの話だろう。
理想的な政治家なんてそうそう現れるものではない、という日本の政治状況をそのまま表しているとも言える。
自分は開票速報で小池が当確と出た時にはガックリした。
小池でも悪くないけど、そろそろ新しく若い、勢いのある政治家に任しても良いんじゃないかと思っていた。
しかし、当確の結果を見て、きっと有権者の大半である年寄りは、相変わらずダメな意味で保守的で現状維持を望み、何も変えたくない人が多いのか、もしくは自分と年齢が同じか年上でないと認めないのか、と思ってため息が出た。
大阪都構想と似たような結果にも感じ、実は一番有権者が、社会を良くすることを邪魔してるんじゃないのか、とすら思ってしまった。
しかし、フタを開けてみたら、上述した通り石丸のマイナス面が爆発し、結果的に都の年寄りたちの判断は間違っていなかった、ということになってしまった。
ほらやっぱり見たことか、だから若いやつはダメなんだ、とダメな学習を年寄りたちにさせた感じもして、より若い芽が出づらい土壌作りに石丸は大きく加担したんじゃないか?
地上波のメディアの賞レースかのような短絡的な報じ方が有権者を惑わす、などと石丸は言っていたが、今回有権者を一番惑わしたのは、間違いなく彼の態度だ。
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